
リースバックと建設協力金
事業を始めるときに、リースバック方式を勧められることがあります。
リースバック方式とは、事業主が事業の土地として、土地所有者の土地を定の期間借りる方式の一つの手法です。建物を建てる時に、建設協力金の形で資金を調達して土地所有者に払い、土地所有者が建物を建てます。
土地所有者は、
- 土地を提供
- 建設協力金を借りて建物を建てる
建物が完成した時、建設協力金は保証金と名目が変わります。
事業主が土地所有者と賃貸契約を結び、賃料の形で支払っていきます。原則無利子の賃料です。土地活用の一つとして、土地所有者は自分のお金で建物を建てて賃貸契約を行う事業用定期借地権とは違い、自己資金ゼロの土地活用ができることになります。
賃貸契約期間が15年から20年と長いため、安定的な運用ができます。建物の名義は、土地所有者のものになり、あくまでも賃貸契約ですから、事業主としては、賃料だけをきちんと支払って経営ができます。
お互いの信頼関係の上に成立する契約ですが、土地だけを提供するのではなく、建物も自分のものになるリースバックの方が安心です。安定的な土地活用をしたい土地所有者と、コストをかけない事業展開をしたい方の互いの意志が合致した方法と言えるでしょう。
店舗や会社単位でなければ多額の融資は受けられない場合などにお勧めの投資法といえます。
