
不動産担保ローン返済不能になると
不動産担保ローンはカードローンよりも柔軟審査になります。審査が甘いですから、当然返済ができるものだと契約をしてしまうことも多いです。
ところが、事情が変わって返済ができなくなってしまう。そんなときのリスクは、不動産を失うことなります。このことは、カードローンで言えば自己破産のようなものです。
すぐには失わない
もし、不動産担保ローンの返済ができないとなったときは、競売ということにはならないです。1ヶ月~3ヶ月程度催促のはがきや手紙が来ます。
これは、消費者金融やカードローンでも同様です。ここで対応しないと法的手続きになります。7ヶ月目で、保証会社がでてきて代位弁済の通知が来て、その後差し押さえになります。9ヶ月目で競売開始になります。
まさかここまで知らないふり?
多くの債務者は裁判所への出頭でようやく思い腰を上げます。それまでは、しつこい催促の手紙と電話だけですから。しかし、それではNGです。できれば、今月の支払いができない時点ですぐに連絡をしてください。
融資は甘い審査で受けたと思います。当然この事態は予想もしないことですが、それでも返せませんがどうしたら良い?と聞くことです。これしか方法はなく、あとはなんとかして返済をするか不動産を手放すかです。

住宅ローンのときとは違う
住宅ローンの支払いができない場合もほぼ同じです。こちらは、返済ができない契約者に変わって連帯保証人も犠牲になります。
不動産担保ローンの場合は、契約者の不動産なら連帯保証人はいないですが、共同名義や本人の不動産ではない場合は、連帯保証人に返済してもらうことになります。要するに、不動産担保ローンでは、審査は比較的簡単ですが、返済ができないときの対応は住宅ローン同様不動産を喪失してしまうという恐怖があります。
債務整理をしたら?
これができないです。債務整理は担保があれば現金に変えます。要するに、競売そのものが債務整理です。不動産担保ローンでは、返済ができないのなら競売をするから良いですよ、というのが審査の条件です。
債権者としては、それはそれで大したことではないです。これすらの利息収益がゼロになるだけで、あとは知らないふりです。不動産担保ローンの融資で評価額の7割程度というのは、こうした返済不能になったときの対処のためです。
金融業者としては、損をしないために最初から少ない金額しか貸さない対応をとっています。ですから、途中の返済で不能になったとしても、さっさと手続きをします。約1年で完全に不動産はなくなります。その前にきちんと相談をして、返済期間を長くして、返済金額を調整してもらうなどの対応が必要です。
返せないと思ったときの行動が必要で、延滞した後では遅いです。1ヶ月でも遅滞をすると、不動産を失うリスクが高まります。

不動産担保ローンの返済不能のときに行うこと
不動産担保ローンを甘く見てはならないのが、返済不能になったときのことです。
不動産担保ローンでは、カードローンよりは審査が甘いです。ですから、融資先としてオススメしたいのですが、返済額をきちんと確認した上で、計画的に借りることです。
返済ができないと
カードローンのときと請求の仕方は同じです。電話や手紙での請求が続きます。このときにすぐに対応して返済が困難になったことを伝えます。これがなかなかできないのですが、何ていうことはないです。
金融機関でも金融業者でも完済ができれば文句はないです。例えば、失業をしてしまった、病気になってしまったと言う理由では、それでも無理やり返せとは言わないです。

考えられる打開策
それが、利息だけでも返済していく方法です。収入のめどがなくこれから仕事を探すと言う失業者、病気で休職しているけれど復活したら返せる。そんな約束ができるのなら、それまで利息だけ支払ってくださいという対応になります。この手続は簡単であり、金融業者としても快く対応してくれます。なぜなら、後で完済できると約束してくれるからです。
不動産担保ローンでは、いつでも不動産を競売にかけられる抵当権の行使ができます。しかし、返済できるという相手に対しては、利息収入があることから、返すと約束をするのなら、簡単に競売にはしないです。利息を返して、返済期間を長期にして完済の計画で、改めて返す事ができます。できれば、この方法をとって、この間になんとか返済ができる環境にするべきです。
この不動産は、不動産担保ローンの間は自分のものではないので、いつなくなるかわからないことです。本当に今だけ返済ができないのであれば、すぐに電話をして相談をしてください。カードローンのときでも同じです。
不動産担保ローンの債務整理
不動産担保ローンでは、債務整理をしますから返済をしません。不動産担保ローンに強い弁護士も存在しています。この場合、失わないために弁護士に仲介をしてもらうことで、任意整理的な債務整理ができることがあると言います。
しかし、不動産担保ローンの債務整理に関しては、非常に厳しい対応が迫られるのですが、とりあえず弁護士に今の状況を説明することはオススメです。カードローンの債務整理とは違い、担保のある債務整理ではその道の専門弁護士が良いでしょう。事業資金の場合では特にオススメの方法です。
売却したら良いと言うのは当然の債権者の言い分です。なんとか回避したいという点では、債務整理が方法の一つですが。

不動産の評価額の下落?不動産担保ローンの返済不能の予感
不動産担保ローンでは、カードローンにはない融資の形があります。それは限度額に流動的になるリスクです。
評価額が変わる
金融機関でもノンバンクでも担保として提出される不動産は、一定の評価額が付けます。一般にノンバンクは市場価格に近く高いとされています。しかし、市場価格にしても評価額も固定されていものではないです。
例えば、1000万円の評価額の不動産担保ローンを契約したとします。借り入れできる金額がその7割の700万円になりました。しかし、それが地価下落などで800万円になったとします。その時の借り入れは、800万円の7割では560万円しかないです。既に700万円の借り入れをしていた時には、140万円は返済するか、追加の不動産担保を提出しなければならないです。
要するに、あと140万程度の借り入れができる200万円のあたいの不動産担保か、140万円の返済をしなければならないということです。最初の契約ではあくまでも700万円であり、常にその金額の不動産担保ローンを維持しなければならないです。

事前説明はあるはず
利用者にしてみれば、一度預けた不動産担保ローンですが、このような形で、価値が変わってしまう、評価額があくまでも変動してしまうことを承知しなければならないです。
カードローンでも、実は同様に借り入れがある間に収入証明書の提出があります。その時に収入が下がってしまうと限度額が低くなります。既に借り過ぎの状態では、その分の完済を迫ることはないのですが、次回からは低い限度額でのキャッシングになります。
収入という担保価値が下がる、不動産担保ローンも評価額の下落では一時的に返済不能状態に陥ります。追加担保がない場合は要相談になりますが、より高い返済を迫られることになります。
気をつけたい評価額の変動
反対に評価額が上がれば、借りれる範囲が広がります。その時に、ひょいひょいと借りてしまうと反動も大きいということです。
借入に関しては、不動産担保ローンの場合こうした評価額の変動というリスクが存在しています。債務者だけではなく、債権者では回収リスクを最低限にしたいところであり、損をしない取引をモットーとしています。
最初から見定めることも
地価では、下がりそうな不動産の情報があります。ノンバンクなどでは、そのリスクの備えて、最初から借入範囲を限定的にする場合もあります。意地悪対応に見えますが、返って返済不能を回避する意味では、債務者・債権者にとってみれば、リスク管理ができることになります。
反対に上がりそうな不動産では多く借入ができることもあります。時勢とも関係があることですが、不動産担保ローンのデメリットの一つとして、評価額の下落は互いに不幸を呼ぶことになります。

不動産担保ローンの闇金には気をつけて 返済不能の恐怖
不動産担保ローンの場合、返済不能になったときには、抵当権がある金融業者がしかるべき措置で競売をします。これは、住宅ローンも同様ですが、本契約のときに締結する内容です。
住宅ローンとは違う
住宅ローンの審査では家という商品があり、これから手に入れようとするローンですから審査が特別厳しいです。しかし、不動産担保ローンと比較をしても低金利です。
ところが、不動産担保ローンの場合は担保としての不動産の存在です。既に債務者になるもの持ち物であり、あくまでも担保としての存在です。ですから、担保のための金利も住宅ローンよりは高いです。金融機関でも住宅ローンよりは審査は多少甘めになっています。それも競売として扱うことが可能だからです。
最初から、競売目的の不動産担保ローン
ノンバンクの不動産担保ローンでは、金利も低く、緩い審査の金融業者も少なくないです。これは、ブラックでも借りれる、抵当権順位不問、年収不問という好条件の不動産担保ローンを紹介しています。
確かに、ブラックでも借りれるものですが、あまりにも低金利だったりするところは怪しいです。実は、ブラックでどこの不動産担保ローン業者の審査落ちの方を集めて、不動産担保ローンの融資目的ではなく、最初から返済不能になるように仕向けている業者が存在しています。
評価額を上げて、多くの金額を貸して、少し高い金利に設定。長い返済期間では1%の金利でも返済額が大きく変わります。返済能力があると見て、どんどん貸して、返済不能になるのを待つということです。最初からこの瞬間を待っている不動産担保ローン業者も存在しています。

危ない業者を選ばない
インターネットで不動産担保ローンを探す機会が多いですが、全国対応の業者は限定的です。最近では、個人が借入先として不動産担保ローンの選択が多いですから、口コミ数も増加しています。
そこで、正規の金融業者であり、規模が大きく口コミが多い業者を選んでください。利用者が確実に存在していて、信頼でき情報サイトからの情報で決めることです。事業者向けでもこうした悪徳業者は後を絶たないのですが、とにかく好条件過ぎて、低金利の業者は怪しいです。
とにかく焦られない
どうしても資金がほしいときには、違法業者の甘い言葉に乗ってしまうこともあります。不動産担保ローン業者の目的が、売却ではないこと。貸金業法に則った正規の業者であることを確認した上で、無理な融資で返済不能させられないようにすることがポイントです。
口コミも多くなっていますが、大きな不動産担保ローンの業者は紹介されています。キャッシングで言えば、闇金に捕まらないで、申し込みをしないでということですが、不動産担保ローンの場合の同様です。銀行以外では、よく確認をしなければならないです。

返済不能の不動産担保ローンの債務整理
不動産担保ローンで返済不能になったとき、なりそうなときには、債務整理の方法があります。弁護士や司法書士などに相談されるのがベストですが、カードローンやキャッシングのようにスムーズに行かないようです。
多重債務者の場合
住宅ローンがある場合、住宅ローン以外の債務整理をすることができます。個人再生の方法ですが、不動産担保ローンでは、この方法は使えません。ですから、不動産担保ローン以外の任意整理で、利息だけを減額してもらう方法です。
これは、不動産担保ローンはそのままにして完済を目指して、その他の債務で任意整理をします。もし過払い金がある場合は、この方法はオススメです。あくまでも、不動産担保ローン以外を任意整理をすることで、不動産担保ローンの返済ができる場合の方法です。
住宅ローンがある場合、不動産担保ローンをしていないと個人再生ができますが、不動産担保ローンがあると不可能です。
不動産担保ローンの任意整理
この場合、交渉において利息カットを申し出る方法です。金融業者の出方としては、すでに抵当権があることで、競売のリスクはゼロではないです。ただし、返済不能になってしまうのであれば言うだけ言うという方法もあります。

自己破産
任意整理ではなく、他にも多く返済不能になっているのなら、最初から自己破産です。競売はもちろんですが、その時にはすべてを失うことになります。
しかし、任意整理では元本は残りますが、自己破産では不動産担保ローンの元本もゼロになります。リスタートをするのなら、これも仕方ないでしょう。
名義人が自分以外
不動産担保ローンの名義人が自分以外であれば、連帯保証人が存在しています安易な自己破産では、債務がすべて連帯保証人に行くことになります。それができる実情なのかも、債務整理では確認しなければできないです。
返済不能になったらすぐに結論を
とにかく返済ができない場合、それが一時的ならば金融会社にすぐに連絡をしてください。どんな条件でも延滞前、遅滞前なら対応をしてくれます。そして、完済ができることを告げましょう。
そうではなく、ずっと返済ができないようであれば、債務整理も検討されることです。自分でなんとかしようではなく、やはりここは弁護士なども専門家のアドバイスが必要です。保証会社、債権会社が出てくる前になんとか手を打つことを考えてください。融資額が高い程結論は早い方が良いです。
返済ができない。甘い審査ほど、簡単に借りれるものですが、返済ができなくなってしまう不測の事態には冷静に判断することが必要でしょう。
